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子どもの落ち着きがないことはマイナス要素ではない!原因と接し方についての解説とアドバイス

「うちの子って、他の子と比べると落ち着きがないのかな」

「病院や図書館など、静かにして欲しい場所でいつも騒いでしまう…」

「たくさん動き回って元気だけど、落ち着いて集中してくれるにはどうしたらいいのかな」

子育てをしていると、このような悩みを抱えているおかあさんやおとうさんが多いのではないでしょうか。

「子どもは落ち着きがないものだ」と言われますが、状況次第では「周りに迷惑をかけてしまうから外出が心配」と感じているおかあさんやおとうさんもいらっしゃると思います。

活発で元気な子に育ってほしい、と思う反面、必要な場面で静かに落ち着いていられる子にもなって欲しい、と思うのが親心ですよね。

では、なぜ子どもは落ち着きがないのか、原因とその対処法についてお話ししていきます。

なぜ?落ち着きがない子どもの原因とは

落ち着きがない我が子に対して、真っ先に心配になるのが「発達障害かもしれない…」という不安かと思います。特に小さな子どもはみんな落ち着きがないですが、なぜ落ち着きがないのか原因がいくつかあります。

幼い子どもは「感覚統合」が未発達

感覚統合とは、脳に入ってくるいろんな感覚刺激を、それぞれ整理整頓、そして調整することを言います。

例えば、会社や電車の中で、他の人の話し声や足音、屋外から聞こえてくる鳥の鳴き声や車の音など、さまざまな音を私たちは聞いています。

たくさんの音を聞いているはずなのに、不思議と目の前の同僚や友人の声ははっきりと聞こえるので会話することができますよね。

当たり前なことですが、これは聞こえている音の中でも必要ない音のボリュームを落として、必要な音が聞き取れるように脳が自然と調整しているからです。

しかし感覚統合が上手にできないと、全て同じボリュームで聞こえてしまいます。

おかあさんやおとうさんの話をちゃんと聞きたいのに、兄弟・姉妹の声やおもちゃの音、テレビの音、家の外から聞こえてくる車の音などで邪魔をしてしまうことがあります。

これだと大人でも落ち着いて話しを聞くことはできません。

そのため子どもは、うるさい場所から逃げたい一心で耳を塞いだり、泣き叫ぶことがあります。

また耳からの情報だけではなくて、手をつないだときの感覚の刺激が耐えられなかったりすると、手をつなぐのを嫌がったり、人と接触する集団行動がとれないことがあります。

「覚醒レベルの調整」がまだ上手じゃない

覚醒レベルの調整と聞くと難しい言葉に感じますが、簡単に説明すると「脳が活動している状態」のことです。

例えば、私たちは本を読んだり、テレビを見るときは少し覚醒レベルを下げて、スポーツや外出するときは覚醒レベルを上げることができます。

自然と覚醒レベルをコントロールすることで、必要なときに集中できるようになっているんですね。

しかし小さな子どもはまだ覚醒レベルを上手に調整できないので、静かにしないといけない場所でハイテンションに騒いでしまったり、逆に集中しないといけないシーンでぼーっとしてしまうことがあります。

その他にもさまざまな原因がある

ここまでご紹介してきたように、脳の機能が未発達だから落ち着きがないこともある一方で、違う原因が隠れていることがあります。

  • 好奇心旺盛で欲求を抑えられない
  • 自己主張のはじまり
  • 好きな人の関心を引きたい など

子どもの脳はまだまだ成長中の段階で、目からの情報しか頭に入ってこないので全体の把握をすることがとても難しいものです。

大人なら状況に合わせて適切な行動ができますが、小さな子どもが衝動的に行動してしまうのは自然なこと。

ある程度我慢ができる年齢になれば落ち着いてくるので、少し様子を見てみましょう。

また、2歳前後になると自己主張がはじまります。

しっかりと自我が芽生えているのに、それを上手に表現できないので、大きな声を出す、泣くなどで表現します。

この他には、おかさんやおとうさんなど大好きな人の関心を引きたくて、「試し行動」をすることがあります。

よくある例として、2歳前後では泣き叫んだり、ものを投げる、かみつく行動、4歳頃になると子ども自身が「やってはいけないこと」と分かっているのにそれをすることで、親の顔を伺いながら試す、などがあります。

【参照】きずなネットよみものweb https://coelog.chuden.jp/child-rearing/restless-child/

【参照】oriori https://oriori.education/2007305

【参照】ベネッセ教育情報 https://benesse.jp/kosodate/201702/20170213-1.html

落ち着きがない子どもはどうやって接したらいいの?

おかあさんやおとうさんも人間ですから、周囲の状況によって焦りから落ち着きがない子どもに、つい感情にまかせて怒ってしまうことがあると思います。

感情にまかせて怒ってしまうと子どもは自信を失ってしまうので、より落ち着きがなくなることがあります。

そこでここからは、落ち着きがない子どもにどうやって対応すればいいのか接し方をご紹介いたします。

知育玩具を取り入れて「できた!」を体験してもらう

年長さんや小学1年生くらいになってくると、騒いでしまったことに対して子どもは反省できるようになってきます。

子ども自身、「また騒いじゃったな…」と落ち込んでいるかもしれません。

病院や図書館など、騒いではいけないところで騒いでしまう自分に自信を失っているかもしれないので、「静かにできた!」という体験をしてもらうことで、次の「できた!」につなげることができるかもしれません。

まずは静かにして欲しいシーンで、子どもが集中できるおもちゃで興味を引いてみましょう。

おもちゃのなかでも知育玩具は、脳を刺激することができるように工夫されたおもちゃなので、集中して遊ぶことができるようになっています。

パズルやブロックなど、子どもが楽しみながら集中できるように、子どもに合った知育玩具を取り入れてみましょう。

その際、上手に完成させることができたら、「上手にできたね」「静かにできたね」など、子どもが自分でできたことに対して褒めてあげることが大切です。

その他にも、「ありがとう」「お母さんのお手伝いしてくれて、助かったよ」など、感謝の気持ちを伝えることも「褒める」ことです。

自分で「できた!」につながり、「次もやってみたい」という自信、意欲にもなります。そのシーンで静かにすることが、自然と身に付いていきますよ。

“わかりやすい言葉”や“目で見える情報”で伝える

人間は、8割の情報を視覚から得ていると言われています。

そのため子どもがひと目で確認できるように情報を工夫してあげるのもひとつの方法です。

例えば「病院は病気の人が来るところだから、静かにしないといけないんだよ」と言葉で伝えられても、小さな子どもはなかなかイメージしにくいです。

しかしイラストや映像などの視覚情報を与えることで、しっかりとイメージすることができます。

ルールやマナーなど、守ってほしい行動を絵にかいたり、絵本で一緒に読むこともおすすめですよ。

また難しい言葉を使うのではなく、年齢に応じて子どもが理解できるやわらかい言葉で伝えるようにしてみましょう。

そして、その言葉を根気よく何度も伝えることが大切です。

「○○しちゃダメ」ではなく、「一緒に座って絵本読もうか」「パズル楽しそうだね、やってみる?」など、否定的な言葉を使わずに前向きな声かけをすると、子どもの自己肯定感を高めながらルールを守る行動につながります。

子どもが落ち着ける場所を作る

子どもを取り巻く環境が、落ち着かない原因になっていることがあります。

例えば子どもが座る椅子の座面が固い、脚ガタついている、高さが合わないなどがあれば、ちゃんと座ってご飯を食べられない、食事中に立ち歩く原因になってしまうことがあります。

またお話を聞くときにテレビが付いていたりすると、テレビの音声や映像が入ってきてしまうので、おかあさんやおとうさんのお話をちゃんと聞くことができません。

子どもが落ち着いて何かに取り組むことができる環境を整えてみましょう。

子どもを安心させてあげる

「試し行動」は兄弟や姉妹が誕生したり、進級や引っ越しなどで環境が大きく変わったタイミングで起こることが多いです。

試し行動は子どもが抱える不安の表れなので、子どもに対しておかあさんやおとうさんは「好きだよ」「大丈夫だよ」と言葉や行動で伝えるようにしてみましょう。

また子どもを抱きしめることは、感覚レベルを調整することができる圧迫刺激です。

ぎゅっと子どもを抱きしめることで、ハイテンションになった子どもをやさしく落ち着かせてあげることができます。

落ち着きがないことはマイナス要素じゃない

「他の子はもっと落ち着いているのに、どうしてウチの子はこんなに落ち着きがないんだろう…?」

「落ち着きがない」というだけでマイナス要素だと感じてしまうかもしれませんが、ここまでお話ししてきたように落ち着きがない子どもには理由があります。

また落ち着きがない子どもは、自分が熱中できることに対してはとても高い集中力を発揮して、落ち着いて取り組むことができるケースも多いです。

例えば、ゲームが好きで何時間でもやってしまう場合は、ゲームの何が好きなのか角度を変えて子どもを観察してみると、その子がゲームが好きな理由が見えてきます。

「どうしてそのゲームが好きなの?」「どういうところが好きなの?」と、子どもとの会話を膨らませていくと、より具体的にその子が夢中になるポイントが見えてくるかもしれません。

もしゲームの仕組み、仕掛け、世界観そのものが好きなのであれば、プログラミングで自分でオリジナルのゲームを作ることに興味が広がり、その環境を整えてあげることも、ひとつの方法です。

このように、その子が熱中できる何かを見つけてみて、なぜその子がそれを好きなのか、そして好きなことを伸ばすために何をしてあげられるかを考えると、落ち着きがないということはマイナス要素ではなくなります。

まとめ

我が子を大切に思い一生懸命日々お子さまと向き合っているおかあさん、おとうさんへ。落ち着きがない子どもの原因と接し方についてご紹介しましたが、「専門家を頼る」ことの大切さも合わせてお伝えしたいと思います。

お住まいの地域の行政相談窓口や発達支援センターなど、ひとりで悩みを抱え込まずに相談できる場所がある、ということを忘れずに心に留めておきましょう。ゆったりとした気持ちを持つことは、子どもにも伝わって変化があらわれることもありますよ。

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