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モンテッソーリ教育を受けた子の将来は?リーダーシップや創造性に優れた大人への育成

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「子どものために、良い教育を受けさせてあげたい」と考えている方は、一度は「モンテッソーリ教育」という言葉を聞いたことがあるという方が多いのではないでしょうか。

「なんとなく聞いたことがあるだけで、よくわからない」「どうやってお勉強すればいいのかわからない」など、モンテッソーリ教育について気になりつつも、具体的に知る機会が少ないのでわからないことが多いですよね。

今回は、モンテッソーリ教育で大切にしている3つのことや、モンテッソーリ教育を受けた著名人、モンテッソーリ教育を受ける方法について解説していきます。

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モンテッソーリ教育とは?どんなことをするのか

20世紀初頭にイタリアの医師マリア・モンテッソーリが考案した教育法のモンテッソーリ教育は、後述する著名人も数多く受けたことで注目が集められている教育方法のひとつです。

モンテッソーリ教育では、子どもの発達段階の特徴に併せて、以下の5つの教育環境を用意しています。

  • 歩く、はさみで切るなど日常的な行動や掃除などの「日常生活の練習」
  • 小さなものを見つけたり、かすかな音を聞きつける「感覚教育」
  • 語彙を豊かにするために、絵カード遊びなどを通じた「言語教育」
  • 金ビーズなどを使って、数量を具体物として表す「算数教育」
  • ことばや数以外に、子どもが興味を持つ幅広い分野の「文化教育」

この時期の子どもは自立に向けて、自分で身の回りのことに挑戦しようといしたり、さまざまなことに興味を持ち始める時期なのでモンテッソー教育をはじめるのに最適です。

モンテッソーリ教育を受けることで、子ども自身が自分で行うことができるようになり、集中して物事に取り組むことができるようになる他に、自己肯定感が高まる、思いやりのある子どもに育つと言われています。

このようなモンテッソーリ教育の特徴は、大きなもので「教具」「整えられた環境」「教員養成」をあげることができます。

ここからはモンテッソーリ教育の3つの特徴をご紹介いたします。

子どもの感覚を刺激する「教具」

まず「教具」では、マリア・モンテッソーリと助手たちが開発した円柱や棒、幾何学立体など、さまざまな形状や触感、重量、材質の教材のことです。

これら教具を使用した授業で、子どもたちは感覚を効果的に刺激するような工夫がほどこされていて、前述した日常生活の練習や感覚教育、言語教育などで使われています。

子どもの自主性を伸ばす「整えられた環境」

次に「整えられた環境」とは、モンテッソーリ教育をおこなううえでの環境整備のことです。

モンテッソーリ教育では、子どもたちが自分自身で学ぶことを最も大切にしているので、以下のように環境を整える必要があります。

  • 教具を分野ごとに整理する
  • 作業内容や教育レベルに応じて、椅子を用意する・床に座らせるなど、学習しやすいスペース作りを行う

子どもたちが、子どもたち自身で学びに前向きな姿勢で取り組めるように、モンテッソーリ教育では環境を整えることを大切にしています。

子どもを見守る「教育養成」

ここで言う「教員養成」とは、モンテッソーリ教育を学ぶ子どもたちを見守る教員とその保護者のことです。

大人が子どもに「○○をしようね」と押しつけてしまうと、子どもが自分から学ぶ機会や、成長する機会を奪ってしまいます。

モンテッソーリ教育では見守ることを大切にしていて、なんでも大人が子どもにサポートしてあげるのではなく、子どもを注意深く観察して、子どもたちが何を求めているのかを感じ取ることで、適切な教育の機会を与えることを大切にしています。

モンテッソーリ教育を学んだ著名人たち

モンテッソーリ教育について、この記事をはじめインターネットにはさまざまな情報が多く存在しています。

「こんなメリットがある」と説明されても、保護者の方が結局のところ知りたいのが、「モンテッソーリ教育を受けた子どもは、将来どんな大人になるのか」ではないでしょうか。

子どもの個性はひとりひとり異なるので、一概に「モンテッソーリ教育を受けることで、このような大人になれる」と言い切れませんが、具体的なイメージをつかむために、ここからはモンテッソーリ教育を受けた著名人を何名かご紹介いたします。

棋士 藤井聡太さん

2016年に史上最年少で四段昇段を果たした棋士の藤井聡太さんは、3歳児のときに入園した保育園でモンテッソーリ教育を受けました。

藤井さんは、自由自在にパーツを組み立ててコースを作ることで、ビー玉を走らせることができる立体パズルでよく遊んでいたそうです。

この知育玩具は、複数のパターンを組み立てて、何度も繰り返しチャレンジするので、棋士に必要な集中力や忍耐力、そして創造力を育むことができたのかもしれませんね。

卓球選手 平野美宇さん

東京オリンピックで銀メダルを獲得した、卓球選手の平野美宇さんもモンテッソーリ教育を受けたひとりです。

平野さんはモンテッソーリ教育を実施する幼稚園に通っていて、2018年1月の新聞でのインタビューでは、「自立しましょう、という言葉ではなく、日常生活の中で実践することが大切だと思う」という平野さんのお母さんがインタビューで仰っています。

Amazon.com創始者 ジェフ・ベゾスさん

インターネット上で注文した商品が、最短で当日中に届くとても便利なサービスを提供するAmazonの創始者のひとりジェフ・ベゾスさんも、2歳頃からモンテッソーリ教育を受けました。

ベゾスさんは、授業料無料で授業を受けられるプリスクール「ベゾス・アカデミー」を2020年に開講しており、このプリスクールでもモンテッソーリ教育が実施されているそうです。

Google創設者 セルゲイ・ブリンさんとラリー・ペイジさん

私たちが何かを調べるときに欠かせない検索エンジンのなかでも、トップシェアを誇るGoogleの創始者、セルゲイ・ブリンさんとラリー・ペイジさんもモンテッソーリ教育を受けて育ちました。

彼らは、インタビューで成功した秘訣について尋ねられると、必ずモンテッソーリ教育について触れます。

また現在はYahoo!のCEOとなったマリッサ・メイヤーさんは、創業期からGoogleを支えてきましたが、彼女も「モンテッソーリなしに、Googleは理解できない」と仰っています。

モンテッソーリ教育を受ける方法

モンテッソーリ教育を子どもに受けさせたいと考えているお母さん・お父さんは、「どうやったら受けられるの?」と疑問に思ったのではないでしょうか。

モンテッソーリ教育を受けるためには、2つの選択肢があります。

1.モンテッソーリ教育を実施する保育園・幼稚園に通う

先ほどご紹介した著名人の方でお伝えしたように、彼ら・彼女らはモンテッソーリ教育を実施する保育園や幼稚園に通っていました。

これは今も同じで、まず1つ目のモンテッソーリ教育を受ける方法として、モンテッソーリ教育を実施する園に通うというのがひとつ。

もちろん、モンテッソーリ教育を実施する園に入園すればおわりというわけではありません。

家庭でもモンテッソーリ教育が大切にしている環境整備に取り組む必要があります。

2.家庭でモンテッソーリ教育を実施する

2つ目は、お母さんやお父さんがモンテッソーリ教育をご家庭で実施することです。

ご家庭でモンテッソーリ教育を行う際は、以下の4つのポイントを意識してみましょう。

  1. 子どもが自分でできる環境を整える
  2. 必要なものだけを置く
  3. モンテッソーリ教育の教具や教材を用意する
  4. 五感を刺激する機会を設ける

お伝えしたように、モンテッソーリ教育では環境を整えることを大切にしています。

そのため子どもが自分で自分のことができるように、子どもの手が届く位置に収納を設けたり、子供用の机や椅子・踏み台の用意などをしてみましょう。

家には何かとものが多く、特に兄弟・姉妹が居ればおもちゃや衣類・おむつなども増えます。

しかしモンテッソーリ教育では子どもが集中できるように、余計なものを置かないように環境を整えているので、子どもが興味や関心を向けるもの以外は片付けるようにしましょう。

モンテッソーリ教育の教具や教材を用意するのはもちろんですが、子どもの年齢に応じて用意することが大切です。

例えば3歳であれば折り紙や積み木、ひらがなパズル。4〜6歳であればはさみや10長部セット、立体パズルが定番の教具・教材です。

最後に幼児期はお勉強だけではなく、豊かな情緒を育む大切な時期なので、五感を刺激できるように自然とよくふれあえるように機会を設けるようにしましょう。

例えばお散歩や公園遊びの他に、庭でガーデニングや家庭菜園を楽しんでみてもいいですね。

まとめ

モンテッソーリ教育は、自分の興味や好奇心に基づいて学ぶことができます。

なんでも大人が子どもにサポートしてあげるのではなく、子どもを注意深く観察して、子どもたちが何を求めているのかを感じ取ることを大切にしています。

【モンテッソーリとは?】
(Wikipedia)
https://sainou.or.jp/montessori/about-montessori/index.html

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