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幼児期に必要な体験とは?|子どもの【学びに向かう力】を育むために

練習帳で文字を書く子ども
教育・子育て

「子どもにはたくさんの経験をさせてあげたい」

このようにお考えの保護者の方の中には、具体的にどのような経験をさせてあげればいいのか悩んでいるという方も多いのではないでしょうか。

子どもにたくさん経験してもらうことは、習い事や幼稚園・保育園で得られる経験だけではありません。

「学びに向かう力」をしっかり身につけられる経験をさせてあげることが大切です。

今回は、学びに向かう力を身につけるためにできる、子どもにさせてあげたい経験について解説していきます。

幼児期に必要な「たくさんの経験」とはどんな経験?

おじいちゃん・おばあちゃんからも、「そろそろ何かはじめてみたら?」と提案を受けている保護者の方も多いのではないでしょうか。

習い事で得られる経験も素晴らしいですが、その前に日々の子どもとの関わり方や、家庭・園での生活で子どもにたくさん経験をしてもらうことが大切。

ここからは、3〜4歳児で「学びに向かう力」を築いて、5歳児で定着させるためにできる経験についてお話ししていきます。

■3〜4歳の時期は「学びに向かう力」が大きく発達する

株式会社ベネッセコーポレーションが2014年1月に実施した調査によると、調査結果から3歳児から4歳児にかけて「学びに向かう力」として以下のような力が大きく発達することがわかりました。

  • 自己抑制…ルールを学びながら遊ぶ、相手の気持ちを考えることができる
  • 協調性…友だちと協力して遊ぶ、悪いことをしてしまったら謝ることができる
  • がんばる力…あきらめずに挑戦することができる、工夫して目標を達成できる

上記3つの学びに向かう力は、特に3歳児期にトイレや食事、あいさつ、片付けなどの生活習慣を身につけることで育むことができます。

3歳児の時点で「できた」という経験を通じて、その後の学習への準備に備えることができるようになるといいます。

■5歳児の“知的なやりとり遊び”で「学びに向かう力」は高くなる

3〜4歳児で学びに向かう力が築き上げることができたら、おにいちゃん・おねえちゃんとなった5歳児期には小学校入学に向けてしっかりと身につけたいところです。

同社が2015年3月に実施した調査では、保護者と子どもとの“知的なやりとり遊び”が重要としています。

知的なやりとり遊びとは、以下の6項目を指します。

  1. 子どもとことば遊びをする
  2. 数を一緒に数える
  3. 知育玩具を使って学習しながら遊ぶ
  4. ブロックやつみ木などで遊ぶ
  5. 一緒に絵を描く、粘土や折り紙で遊ぶ
  6. 本の読み聞かせをする

これら6つの知的なやりとり遊びを通じて、保護者が子どもを尊重したり、子どもの思考力を促すことができるようになるため、学びに向かう力や、文字・数・思考力を育むことができるようになります。

まんべんなくたくさんの経験をすることが大切

ここまで3〜4歳児期に生活習慣を身につけることや、5歳児期に知的なやりとり遊びをすることについてお話してきましたが、重要なのは子どもが経験することが偏らないようにすることです。

なぜ子どもにたくさんの経験をさせたいのかというと、子どもに幸せになってもらいたいからではないでしょうか。

だからこそ、まんべんなくたくさんの経験をさせてあげることで、子ども自身が自分のやりたいこと、得意なこと、自信が持てることを見つけることができるようになります。

一生に一度の幼児期というかけがえのない時期に、その時期に見つけた土台を踏み台にして、子ども自身の力で成長できるようにサポートしてあげるようにしましょう。

まとめ

「子どもにたくさんの経験をさせたい」と考えると、習い事に意識が向かう保護者の方が多いと思います。

習い事でしか得られない経験も素晴らしいのですが、「学びに向かう力」を築き上げてしっかりと身につけることが大切です。

学びに向かう力がしっかり身についていれば、勉強やスポーツだけではなく、子ども自身が興味を持ったこと、得意なこと、自信が持てることに熱心に取り組むことができるようになります。

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