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よく笑う子は賢いと言われる理由は?|よく笑う子に育てる5つのコツとは

教育・子育て

「笑う門には福来たる」なんて言葉がありますが、全くその通りで笑顔にはとても素晴らしい効果があります。

これは私たち大人だけではなく子どもにも言えることで、よく笑う子を育てることで、その子の「生きる力」を高めてあげることができます。

今回は、よく笑う子は賢いといわれる理由と、よく笑う子に育てる5つのコツをご紹介いたします。

子どもの笑顔は成長の証

子どもの笑顔には不思議な力があります。

例えば、生まれて間もない赤ちゃんが寝ているときに見せてくれる新生児微笑や、幼稚園の参観日におかあさんやおとうさんの姿を見つけてパッと明るい笑顔を見せてくれるとき。

わたしたち大人は、子どもの笑顔に癒やされて日々過ごすことができています。

そんな子どもの笑顔ですが、いつから喜怒哀楽を感じて笑顔を見せてくれるのでしょうか?

ここからは赤ちゃんの笑顔の成長過程と、赤ちゃんがなかなか笑ってくれない理由について解説していきます。

赤ちゃんが喜怒哀楽を感じて笑うのはいつ?

生まれて間もない赤ちゃんから、1歳をすぎた幼児まで子どもの笑顔に癒やされるおかあさん・おとうさんが多いと思います。

生後2か月頃になると、これまでの新生児微笑(生理的微笑)のような反射的な笑顔ではなくて、人の顔をしっかりと見て笑う「社会的微笑」が見られるようになります。

しかし生後2か月でいきなり人を認識して、コミュニケーションとして笑顔を見せてくれるのではなく、ゆっくりと成長しながら喜怒哀楽に応じて笑顔を見せてくれるようになります。

いわば子どもの笑顔は成長の証ということで、笑顔を見たくてスキンシップを取るおかあさんやおとうさんも多いですよね。

なかなか笑ってくれないのはなぜ?

一方でなかなか笑ってくれない子どもも居ます。

一般的には生後2か月頃から社会的微笑が現れて、生後3〜4か月頃には嬉しい・楽しいという意味で笑顔を見せてくれるようになりますが、この時期には個人差があります。

また、他の子と違ってなかなか笑ってくれないこともあるかと思いますが、それはその子の成長スピードや個性なのであまり心配いりません。

特に生後6か月頃になると人見知りや場所見知りがはじまるので、知らない人や場所で無表情になったり、泣き出してしまったりすることも多いと思います。

その時期に応じて笑顔の見せ方が違うだけで、子どもはちゃんと成長しているので笑わないからといってあまり心配しすぎないようにしましょう。

 

年齢や性別を問わず、よく笑う人は魅力的ですよね。

なんだかつい話しかけたくなってしまうので、機会があればすぐに友だちになれるのもよく笑う人の特徴のひとつです。

これだけでも笑顔の効果がすごいことが分かりますが、もっとすごい効果があります。

ここからは笑顔の効果とよく笑う子が賢いと言われる理由について解説していきます!

◆笑顔の効果がすごいから

「よく笑う子は賢い」と言われる理由は、笑顔の効果がすごいから!というのが理由になっています。

脳の中には扁桃体と呼ばれる感情に関係する神経細胞があって、嬉しかったり、楽しかったり快感を得ると、反応して近くにある前帯状皮質(ACC)を刺激することで笑顔になります。

笑うことで脳を刺激できるだけではなく、心を安定させてくれるというわけです。

◆ネガティブなこともポジティブに変えられるから

笑顔というのは楽しいときや嬉しいときだけではなく、なぜだか困ったり、どこかに体をぶつけて少し痛かったりしたときにも困ったような笑顔が浮かびますよね。

このとき私たちの脳のなかでは、例えば痛みを感じたときはACCが活動して、「脳内麻薬」と呼ばれるβエンドルフィンが、鎮静効果や幸福感が得られる物質を分泌して痛みを和らげてくれます。

このようにネガティブなことが起こったように感じるときでも、笑うことでポジティブなことに変えることができるということなんですね。

◆よく笑う子は生きるエネルギーが強い

ここまでお話ししてきたように、笑顔の効果はすごいものですが、子どもの笑顔に限定するともっとすごい効果があります。

子ども時代は、毎日いろんなことを学びながら過ごす必要があるので、どこかで緊張していたり、不安を感じていたりするんだと思います。

毎日が新しいことへの挑戦ですが、挑戦には失敗がつきものです。

失敗したときに、よく笑う子は気にせず明るく笑い飛ばすことができるので、前向きに生きることで失敗を次の挑戦への糧にすることができます。

次に挑戦できるということは、子どもの可能性が無限に広がっていき、楽しい人生を送ることができるということです。

いろんなことを経験できるということになるので、「笑う子は賢い」と言われるのではないでしょうか。

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子育てでよく笑う子に育てる5つのコツ

子育てをしていると、よく笑う子とそうではない子が居るのに気付くと思います。

それは、親をはじめ周囲の大人が感情をあまり表に出さないことや、子どもの性格が影響しているので、よく笑う子になるコツを意識してみましょう。

ここからはよく笑う子を育てる5つのコツをご紹介いたします。

1.親もよく笑う

脳科学の西剛志先生は、子どもの笑顔を引き出す方法として「親が笑顔でいること」が大切だと話しています。

ミラーニューロンと呼ばれる脳の神経細胞を通すと、自分が見ている人の感情をマネするので、親が笑顔なら子どもマネをして笑顔になってくれます。

特に0〜3歳に子どもの脳は急速に発達していくので、この時期に脳の基礎的な部分を強くするためには、喜びの感情をたくさん持ってもらうことが有効とされています。

例えば、子どもの言葉に笑顔で接することや、何かできたら笑顔で褒めてあげることが、子どもの笑顔を引き出すのと同時に「うれしい!」という気持ちにつながります。

2.前向きな言葉をかける

前向きな言葉は誰かの心を前向きにしてくれましが、後ろ向きな言葉は、誰かの心もネガティブにしてしまいます。

アメリカのペンシルベニア大学ウォートン校の研究で、先ほどご紹介したミラーニューロンが感情にも影響を与えることが分かっています。

例えば、ジェットコースターの列に並んでいるときに、前の人が「これすごく怖そう!大丈夫かな…」なんて言っていたら、こっちまで緊張してきてしまいますよね。

これは子どもも同じで、例えば発表会や運動会などいつもと違う行事の日は特に緊張してしまうので、「大丈夫かな…」ではなく、「すごく楽しみ!頑張ってね!」というようにポジティブな言葉をかけてみましょう。

ポジティブな言葉は楽しいイメージを与えることができるので、子どもの緊張をほぐしてあげることができます。

3.さまざまな経験をさせる

子どもは好奇心の塊ですから、はじめて行った場所や、はじめて経験することに目をキラキラさせて一生懸命取り組んでくれます。

このときの子どもの脳は、新しい発見や気付きに喜びを感じていて、表情も自然と笑顔になっていると思います。

逆に、「ダメ」「危ない」「やめて」というように遊びを中断させてしまうような言葉がけをしてしまうと、子どもの脳はマイナスの感情を抱いてしまいます。

そのため、子どもが遊ぶ環境は安全に楽しく遊べる環境を整えてあげることが大切です。

4.子どもの失敗を受け入れる

最初の項目で「よく笑う子は失敗を糧にできる」とお話ししましたが、これは失敗しても大丈夫だと安心していることが前提になります。

子どもが失敗しても、「なにしてるの!」というように声をかけるのではなくて、失敗を受け入れることが大切です。

失敗しても大丈夫と子どもが理解してくれると、親は子どもの安全基地になることができます。

そうすると失敗を恐れずにどんどん挑戦できるようになるので、さまざまな経験をすることができます。

5.おかあさん・おとうさんが心に余裕をもつ

心に余裕がないと、いつもは楽しめていることが楽しめない…という方が多いと思います。

「好きな音楽や映画も、なんだか心に響かない…」そんなときは心が疲れているのかもしれません。

育児は楽しいことだけではないからこそ楽しむことが大切ですが、心に余裕がないと楽しめなくなってしまいます。

イライラしてしまって、子どものよくないところや失敗に目がいきやすくなってしまうので笑顔どころではいられません。

特に現代のおかあさんやおとうさんは忙しいですから、時間に追われないように抜ける手は抜くことが大切です。

仕事の手は抜けませんが、家事の手はある程度抜いて心に余裕を持たすようにしましょう。

まとめ

よく笑うと、子ども自身も明るくポジティブな人生を送ることができます。

笑顔は心の健康にもつながるため、日常の中で笑いの大切さを伝えながら、楽しく子育てしていきましょう。

■by モーカルインターナショナル https://www.morkal.co.jp/

【参照】【医師監修】赤ちゃんが笑うのはいつから?笑顔を引き出すコツ&ヤギや人形で笑う赤ちゃん動画|マイナビ子育て https://woman.mynavi.jp/kosodate/articles/7210

【参照】よく笑う子ほど才能が開花する理由 茂木先生が教える「笑顔の脳科学」|nobico https://family.php.co.jp/2023/02/01/post_395/

【参照】たくさん笑う子どもには力強い人生が待っている。「親の笑顔」が子どもの脳に与える影響|こどもまなびラボ https://kodomo-manabi-labo.net/smiles-bring-happiness

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